高輪に建つ明治からの洋館がもうすぐ解体。最後の記念に数枚。
犬のさくらと週末に歩く散歩道。
高輪の、東禅寺の近く、ちょっとした森がある住宅街の中に、気になる洋館があります。明治時代、徳川最後の将軍、徳川慶喜の侍医(奥医師)で三井家にも出入りしていた木村春東氏が社交場として自ら設計した歴史的洋館なのだそうです。今も、華やかだった当時の雰囲気が伝わってくるようです。
天井にお洒落なテラスがあります。その屋上に登って、男性はタキシード、女性はドレスか和装なんて感じで、シャンペン片手に談笑していたのでしょうか。
少しさみしげ。空き家のまま放置されています。
実はこの洋館、6月末にも解体され、マンションになってしまいます。とっても気になったため、思い切って持ち主の方を探して、連絡をしてしまったんです。木村氏と血のつながった方は宝塚にご在住でした。丁重なお便りを頂戴きまして、やむを得ぬご事情があり…、時代の流れかもしれません。必ず時は流れますからね。
なので、今のうちと思って写真を取り捲りました。
木造建築ですね。こうやって見ると、何だか日本とは思えません。
無機質な建物が多い中、大正の大震災や戦火にも耐えた、都内の貴重な洋館。昔、色々な人が集い、華やかな時を過ごしたことでしょう。そんな時代を空想するだけで何だか胸アツです。
洋館のオーナー様、突然の出会いをありがとうございました。