【訪日外国人誘致&観光立国&東京五輪】 もっと世界の東京へ。アジアを代表するカッコイイ世界都市に!

2020年東京五輪の目抜き通り「新虎通り」交差点にある株式会社室町屋の代表が、16年に及ぶ「広報・PR」の仕事や若い頃暮らしたカナダで培った知識や体験を元に、東京五輪に向けた観光PR、訪日外国人観光客招致、景観論、社会論などを提案します。趣味の作詞も発表しています!

【広報PR入門】小規模会社の場合、どこから広報PR活動を始めたらよいのでしょうか (実践編)

私が広報PRの仕事に関わってから、既に15年という年月が経ちましたが、時代や環境が変わっても変化しない基本事項があります。今回は、経験を通して感じてきたこと、すなわち小規模会社(たとえ一人会社でも!)でも立派に広報PR活動ができるようになるいくつかのヒントをご紹介したいと思います。

 

中小企業(といっても様々な規模がありますが)にいる多くの方は、営業活動に特化するあまり、広報PRの概念そのものが欠如している方が多いように見受けられます。広報PRの大切さは理解できるんだけど、売り上げに直結しないでしょう?と。でもそれは違います。広報PRは会社や組織の存在、提供するサービスや製品を一般社会に広げていくための作業であり、その延長上に営業(セールス)があり、また経営の根幹を成すものでもあります。

 

しかしながら1週間や数か月で成果が出てくるものでもなく、今期と試行錯誤が必要な仕事です。ですので、中小企業の多くの方(社長さん含む)は「短期決戦」で物事を考えてしまうあまり、広報PRの重要性を心底理解しているようには思えないのです。広報PRにも戦略が必要です。

では小規模会社の場合、いったい何から始めればよいのでしょうか。

まず整理していただきたいのは会社を知ってもらうためのインブラ作りです。一般的には以下のものが必要です。これは基本中の基本材料となります。

 

■会社概要:

どんなサービスや製品を提供している会社か、ミッションや方針、住所・電話番号・メールアドレス・資本金・沿革・今までの業績などできるだけ詳しく分かりやすく書きます。目標や夢だけでなく、より具体的な内容が求められます。パワーポイントもしくはワードなどに。

 

■社長(取締役・主要スタッフ)のプロフィール:

こちらもパワーポイントやワードに。この場合いわゆるレジメのようなものではなく、ビジネス活動に特化したオリジナルのもので。できるだけ、現在の業務に関連したバックグラウンド・キャリアを中心に。自分自身もしくはスタッフたちの写真もぜひ一緒に貼ってください。写真は自分撮りではなく、できれば専門の写真店で撮影することをお奨めします。ネットで検索すれば数多くの撮影店があり、CD-ROMにしてくれます。値段も意外にリーズナブルです。自分撮りは背景に生活感が出てしまうことも多く、また経営に合ったポーズではない素人的な場合が多いのですが、プロの指示のもとスタジオで撮影すると、見間違えるほどの自分たちの見栄えにビックリします。良い表情はビジネスでも有用です!服装は男性の場合は通常スーツもしくはジャケパンが良いでしょう。業種によってはビジネスカジュアルでもOKです。女性の場合は、スーツの他にワンピースでも大丈夫です。ただビジネスにおけるセルフブランディングの一環ですので、肌の露出はなるべく控えてください。他人から見たあなたに対する判断の材料となりますので。

 

■サービスや製品の画像など:

画像を資料に貼り付け、場合によっては画像をCD-ROMに入れたりします。

 

■ウェブサイト:

名刺交換しても名刺を紛失する人が多く、連絡する度にウェブサイトをチェックする人が多いです。

 

いかがでしょうか。「これだけっ?」と思う人も多いかと思います。そうです、これだけなんです!あとはPC、文房具、机…が必要です。でもシンプルなようで、実はとっても奥深いプロモーションツールなのです。

 

まずは上記を整えてみましょう。そして作成した資料は場合によっては製本し、できれば広報PR 専用のファイル、クリアファイル、ボックスなどに保管しましょう。場所も取りません。ウェブサイトを除けば、これなら週末をつぶして頑張れば何とか7割がた完成するのではないでしょうか。ぜひあなたの個性を生かした資料を作成してみてください。

 

広報PRは材料が重要です。まずは基礎から始めてみましょう。