中国本土で放送されていた日本式ラーメン(出張で感じたこと)&雑感
日中間は政治的にゴタゴタしており、ネガティブな話題ばかりが行きかっています。が、TVで見ることと実際は違ることが多いのも事実です。こんな時こそ、民間外交官(談)として、中国のよい部分も報告したいなと思います。
出張で中国上海経由で無錫へ行ってきました。下記は上海にあるデパートの日本コーナー。ご存知の通り、日本の加工品や食品は高級品として非常に高い値段で売られています。富裕層的な感じの方が商品を吟味している姿を見ることができます。日本にも伝わってきますが、日本の食品は本当に人気ですね。日本でいる成城石井のような雰囲気でしょうか。ちょっと商品数は少ないですが(談)。
さてこちらは放送していたテレビ番組です。香港で作られた番組を中国本土用として訳を付けて放映しています。日本式レストランを訪問し、ラーメンの食べ歩きをしています。左の方が司会者で、右の方は日本のラーメンをこよなく愛するちょっと偉い肩書きの方。
半熟卵、チャーシュー…べた褒めです。
べた褒めです。一つ一つにウンチクが入り、日本のラーメンに対する、かなり細かい食へのこだわり…。
TVを見れば現地は全てが反日であるかのようなイメージですが、そんなことはありません。その辺の社交辞令的な使い分けを、我々はもっと理解してあげてもよいのかなと思ったりします。
ビジネスでお会いする人たちや、現地地元で普通の人たちに揉まれて気付いたことは、細かいことは気にしない、大陸的で大らかな性格や情の深い人、大局的な見方をする方も多く、また少しお年の方は日本の演歌に似た風情や文化を持ち、共有する部分があまりにも多すぎるということ。表だって日本に対しての尊敬の念やイメージを話してくれる人も結構多いです。皆、よくここまで来てくれた、といった感じでした。
欧米諸国にはない日中両国の良さとして、「1」伝えれば「10」分かってくれる、または察してくれる、そんなアジア的な情の価値観の共有というのもあるのかなと思います。政治的な葛藤は無くなりませんが、民間人として、そんな実際の中国の面をもっと理解していきたいなと、ふと感じた次第です。