訪日外国人が必ず立ち寄る観光地なのにメニューは日本語だけ?(ハイボールガーデン東京タワー店から)
先日火曜日は秋分の日。日暮れ時刻が一段と増したような気がします。その夕刻、犬の散歩でよく行く芝公園界隈を歩いていました。日暮れというよりもう夜のような雰囲気ですね。あんなに暑いと言っていた頃が嘘のよう、Tシャツ短パンでは少し肌寒く感じました。少し物悲しい季節です(談)。
さて東京タワー前には、「ハイボールガーデン」が夏の間ずっとオープンしていました。そうあの淡い人間模様が何とも言えないCMで有名なあのサントリーの店です。しかもオープンテラス!
ハイボールには「からあげ」!美味しそうな匂いが漂ってきます。そしてその前で立ち止まっていた所、外国人の老夫婦と見られる方に簡単な英語で声をかけられました。
「すみません。ハイボールってどんな飲み物なのでしょうか。これはそのメニューなのでしょうか、それはどこに書いてありますか?」
よく見るとこのメニュー、英語が一切記載されていません。私たち日本人にとっては無意識で気づかないことなのかもしれませんが、外国人観光客にとっては、飲んでみたくても、食べて見たくても意味がさっぱり分からず…。色々説明してあげて、老夫婦はカウンターに向かい、無事事なきを得ました。ザンギ(からあげ)は絶対に美味しいから、必ず頼んでねと付け加えてあげました(談)。
さてこの状況では、食事を食べたいだけなのに、日本語を理解しない外国人観光客にとってはハードルが高すぎます。私の観察によると、多くの外国人がまずこの入口にある日本語メニューを見て、躊躇し、入るのをためらい、結局やめて行くようです。せめて英語併記をしていたら、メニューに番号を付けてあげたら、こんなことにはならないと思います。しかもこの場所は東京タワー。東京のシンボルとして、訪日外国人が必ず立ち寄りたい場所の一つ…。サントリーさんも高い家賃を払って営業しているかと思います。これでは経済的機会の損失という点でも非常にもったいない。おもてなしの一つとして、外国人観光客が買いやすい環境を作ってあげるのも、おもてなしの一つだと思います。
私であれば:
①スペース的に併記が難しければ、同じ作りの英語版メニューを作って、日本語の横に置く。
②店員スタッフが分かりやすいよう、番号ふってあげる。
③もし可能であれば、「ハイボールとは何ぞや」のうんちくを説明してあげる。
④店員スタッフにも簡単なやりとりの英語を訓練する。
こんなことを施すでしょう。まだ他にも考えることができます。このような作業、もし社員の方がするのであれば経費はほとんどかかりません。外注したとしてもそこまでかからいでしょう。サントリーさん、このような改善、ご検討していただけないでしょうか?
大都市の東京でさえ、英語表記の問題はまだまだ不十分です。普通の日本人の目線からすると生活に支障がないことなので、なおさら意識することが難しい課題です。2020年の五輪を契機に、こちらも改善が必要です。